阪急ブレーブスの黄金時代を支えた天才剛速球投手の栄光、そして悲哀のノンフィクション。身長169cmから繰り出されるストレートは、160kmを超えた! その剛速球には、男の意志が込められていた。野球が最も輝いていた時代、ひときわ輝く彼のピッチングにファンは痺れ、そのスピードは記憶に焼き付いた。--男の名は、山口高志。伝説がいま甦る!阪急ブレーブスの黄金時代を支えた天才剛速球投手の栄光、そして悲哀のノンフィクション。身長169cmから繰り出されるストレートは、160kmを超えた! その剛速球には、男の意志が込められていた。野球が最も輝いていた時代、ひときわ輝く彼のピッチングにファンは痺れ、そのスピードは記憶に焼き付いた。ーー男の名は、山口高志。伝説がいま甦る!プロローグ一 衝撃神宮が燃えた 反対された東京六大学への進学剛速球を生んだ特訓村山実の言葉絶対的エースへ二 プロ入り拒否「打倒東京」の悲願「メジャーでも十分通用する」塗り替えた七つのリーグ記録プロ入りを拒否したワケ白紙の小切手三 誕生原点は長屋の路地持って生まれた資質ピッチングフォームを体得制球よりも速球後悔と満足感甲子園はおまけ四 葛藤ボールが焦げる臭いがしたプロで力を試したくなったキューバをねじ伏せたドラフト会議の舞台裏五 プロの壁周囲の期待と山口の不安酒に求めた慰め失いかけた直球への自信恐怖の「羽田ポカリ事件」六 最盛期勝てない日々二度目の胴上げ「赤ヘル軍団」との決戦四時間四十九分の激闘祭りの後七 阪急の悲願兼務という激務巨人に勝つためにベテランの意地Nの不在阪急が一番強かった時代八 引退突然の激痛剛速球の代償黄金時代の終焉衰えていった球威「太く短くでいい」山口が示した生きざま九 継承山口のコーチ論毎日がピクニックのよう闘将からの電話藤川球児に託した剛速球美しき師弟愛再びスカウトに愛すべき男エピローグ山口高志の今、これから