アニメーションとは、人間の視覚の性質を利用して、静止したイメージ(画像)から動きのイリュージョンを得る技術である。フェナキスティスコープに始まるその原理と歴史を序論とし、写真・映画の誕生、コンピュータの介在を作品紹介により提示。具体的な「タイミング技法」を解説しつつ、知覚の探求と表現の可能性を論じるアニメーションの「造形原理」。著者のサイトに連結するQRコードを随所に配した画期的な「動く」技法書。[目次]はじめに第1章 アニメーションの原理 1─映画とアニメーションの原理 2─映画前史 3─アニメーション表現の歴史 4─アニメーションの技術的特性 5─アニメーションの原理を用いた装置紹介第2章 タイミング技法 1─距離感と質感 2─基準点(ローカル座標系とグローバル座標系) 3─予備動作と後動作 4─動きの「ずれ」 5─繰り返しの表現 6─人の「歩き」 7─反応(リアクション) 8─間合い(止めの時間) 9─音響効果第3章 アニメーション表現の可能性 1─リピート 2─メタモルフォーゼ 3─シンボライズされたイメージ 4─インタラクティブな表現第4章 知覚の探求とアニメーション表現 1─形と動きの補完 2─形の単純化 3─見立てのアニメーションappendix 1〜6あとがきURL一覧