本書は日本経営学会の有志が執筆した。その視座の1つは,経営理念を重視する地域企業が地域社会と共創し,産学官連携など,多様な主体の連携により地域課題を解決するというものである。本書で説明する地域企業のケース・スタディは,新型コロナウィルス感染症の収束後にも通用する地域企業と地域社会の方向性を示唆すると考えている。序章 グローバル化の中の地域企業ー本書の背景と意図(佐々木純一郎)第1部 地域特性と経営理念,経営者意識第1章 福島県南相馬復興の状況と必要条件(土谷幸久)第2章 近江商人の伝統を受け継ぐ滋賀県企業の現状と展望(中井 誠)第3章 国内にモノづくりを残すための取り組み事例 -菅公学生服における顧客との価値共創ー(江 向華)第4章 経営理念重視企業による広域青函圏市場へのアプローチ(佐々木純一郎)第5章 地域企業の持続性に関する研究 -事業承継と事業機会の創出からの考察ー(角田美知江)第2部 地域企業と産学官連携,そしてグローバルな人材育成第6章 地域中小企業の企業間連携による新規産業創出の類型 -航空宇宙産業への参入事例からー(下畑浩二)第7章 地域システムを整合化させる価値マネジメント -青森県下北のモノづくりからとらえた企業誘致と成長ー(岩淵 護)第8章 宮崎ーバングラデシュ・モデルによるIT分野の新しい人的資源管理(税所哲郎) 第9章 海外関連事業への産学連携と今後のグローバル人材育成 -人材育成ターゲットからみる地方企業の持続性ー(山田政樹)後書き (佐々木純一郎)