2020年の東京オリンピック開催にむけて,アンチ・ドーピングの情報提供や啓発活動が活発になっているが,禁止薬物が「なぜ」禁止されているのかは理解されていないことが多い.本書ではWADA(世界アンチ・ドーピング機構)の最新禁止物質の作用メカニズムをわかりやすく解説し,アスリートへの処方と服薬指導において医師と薬剤師および関係者が正しい知識を共有できるようにまとめられている.読者対象:スポーツ医療に携わる、薬剤師(スポーツファーマシスト)、医師、管理栄養士(スポーツ栄養士、サプリメントアドバイザー)、理学療法士、アスレティックトレーナーなど●アンチ・ドーピングの枠組みと禁止物質●禁止物質各論ー作用メカニズムとドーピング・蛋白同化作用を有する物質・赤血球造血に影響を与える物質・成長ホルモン・β2作用薬・抗エストロゲン薬・筋肥大阻害作用をもつミオスタチン等を抑制する物質・利尿薬と隠蔽薬・興奮薬・麻薬(鎮痛薬),カンナビノイド・糖質コルチコイド・β遮断薬・スポーツにおける遺伝子ドーピング●主な症状・疾患の治療と禁止物質【急性症状】・咳,鼻水・痛み,発熱・下痢,便秘【慢性疾患】・気管支喘息・花粉アレルギー(花粉症)・炎症性腸疾患・糖尿病・高血圧症・ADHD・精神疾患・貧血 ●スポーツ医薬における留意点・外用薬使用にあたっての留意点・パラスポーツにおける薬物治療と留意点 ・女性アスリートにおける薬物治療と留意点・アスリートに対する服薬指導と留意点・スポーツにおけるサプリメント・ドーピング・コントロールと治療使用特例・アスリートバイオロジカルパスポート