リズムと音に乗りながら、まるで歌詞のような即興で言葉を繰り出し韻を踏む人たち。なぜ我々は魅せられるのか? そこに秘められた歴史とは? 日本語ラップを読み解く決定版の一冊!<目次>ダースレイダーが定義する本書のキーワード第一章一九九八ー二〇〇四自然発生するMCバトル/かくてダースレイダーはMCバトルと出会ったKREVAの革新性/一気にシーンを席巻するクレバ・スタイルクレバ"以外の"スタイル/体制への反抗的態度/新世代ラッパーの暴走とBBPの崩壊予選落ちした圧倒的才能/「B BOY PARKは崩壊した」第二章 二〇〇五ー二〇〇七Da.Me.Records誕生/アンダーグラウンドに回帰したMCバトルリアリティに沸く聴衆ーUMB2005/歴史を塗り替えるカルデラビスタライムで人を殴るーUMB2006/スタンスアンドフロウーUMB2007第三章 二〇〇八ー二〇〇九般若の凱旋ーUMB2008/分裂するリアルとバトルの現実「お前グラフィティの現場で見たことねえぞ」/百花繚乱の実力派ラッパーたちある日本語ラップ物語の終焉/二〇〇九年という切断/特異点としての鎮座DOPENESSハチ公前サイファーとは/般若、鎮座DOPENESSの優勝による影響第四章 二〇一〇-二〇一五押韻新時代/死神インタビュー/UMBの全国化とその弊害R-指定の時代ーUMB三連覇/パンチラインとはなにかKING OF KINGS開催に込めた思い/アンサーマシーン第五章 二〇一二ー二〇一六BBPでの挫折から生まれた"高校生RAP選手権"/新星T-Pablowの登場ラップのカッコよさで評価される土壌/拡大する高校生RAP選手権/フロウの多様性フィメールラッパーの躍進/ストイックさが生み出したハードコア・ラッパーたち武道館という"最高"の舞台/ニガリを詰めたT-Pablowの"リアル"/歴史的な決勝第六章 二〇一五ー二〇一七『フリースタイルダンジョン』の成り立ち/コンプラに縛られた漢般若、七年ぶりのバトル/異世代のヒップホップが激突するとき前に逃げるー日本一のバトルMC/「ヒップホップに幸あれ」あとがき巻末注