大規模なスケールで描かれるウォルトン。美しい旋律に酔うレスピーギ2016年のカール・ニールセン・コンクールで優勝し一躍世界の注目を集めたペトロワ。最新盤となる本盤は「Momentum(運動量、推進力、勢い)」シリーズの第1弾。ウォルトンの協奏曲とレスピーギ[1879-1936]のソナタを収録。続編(2024年リリース予定)にはコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲とR. シュトラウスのソナタを収録する、ウォルトンとコルンゴルトという2つの作品を軸に構成した意欲的なプロジェクトです。ウォルトンの協奏曲は1938年、続編に収録のコルンゴルトは1945年という激動の時代に作曲され、どちらもハイフェッツによって初演されました。今回収録のウォルトンとレスピーギのソナタはどちらもロ短調、さらにウォルトン作品にはイタリアを意識した楽章が含まれるといった共通点があります。 ウォルトンのヴァイオリン協奏曲は美しく抒情的に歌うヴァイオリンと、ゆらぎが美しいハーモニーの管弦楽のアンサンブルで始まります。第2楽章は「アッラ・ナポリターナ」でタランテラ風の超絶技巧な楽章。カラフルで活気に満ちたヴィヴァーチェの終楽章でのヴァイオリンとオケの丁々発止のやりとりも聴きものです。 レスピーギのソナタは非常にオペラティックで、ピアノがフル・オーケストラのように奏でる上で、ヴァイオリンが何か実際に歌詞のある歌を歌っているような旋律を奏でます。 ペトロワの次の新譜は2024年リリース予定の「Momentun 2」、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲とR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタが予定されています。指揮と管弦楽はウォードとロイヤル・フィル、ピアノはアレクサンドル・カントロフです。 リヤ・ペトロワはブルガリアの音楽家の家庭に生まれ、ブリュッセルのエリザベート王妃音楽院でオーギュスタン・デュメイ、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でアンティエ・ヴァイトハース、ローザンヌの音楽院でルノー・カプソンに師事。2016年カール・ニールセン国際コンクールに優勝し、一躍世界の注目を集めました。2022年、友人のアレクサンドル・カントロフ、オーレリアン・パスカルらとニームの音楽祭を設立、ジョイント・プロデューサーを務めています。使用楽器はストラディヴァリの弟子カルロ・ベルゴンツィが1735年にクレモナで製作した「Helios」を、プライヴェート・スポンサーから貸与されています。(輸入元情報)【収録情報】● ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲(ロ短調) (1938) リヤ・ペトロワ(ヴァイオリン/Helios、1735年カルロ・ベルゴンツィ製) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 ダンカン・ウォード(指揮) 録音時期:2022年9月5日 録音場所:ロンドン 録音方式:ステレオ(デジタル)● レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調 P.110 (1917) リヤ・ペトロワ(ヴァイオリン) アダム・ラルーム(ピアノ) 録音時期:2023年1月28,29日 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV