ふたりの名手による強烈なコントラストに満ちた表現も印象的な新世代の『水車小屋の娘』ユリアン・プレガルディエンとベザイデンホウトによるシューベルトが「harmoniamundi」から登場します。ユリアン・プレガルディエンといえば若き世代のスター・テノール。透明かつ芯のある声、そして驚異的なまでに明晰な歌詞の発語はここでも冴え渡っています。時には装飾を加えたり旋律線を変えたりすることもあり、また旋律が台詞のように聴こえる瞬間もありますが、それは本人の表現への強い衝動であり、あまりにそれが直截的なので「作曲者への冒涜」などということは感じさせない説得力です。 ヨーロッパでユリアン・プレガルディエンとベザイデンホウトは『水車小屋』の公演を披露していますが、そこでは役者が演じる詩人のミュラーが舞台に登場したということで、プレガルディエンとベザイデンホウトの詩や言葉に対する意識の高さがうかがわれます。 ベザイデンホウトのフォルテピアノも、プレガルディエンの真直ぐな表現に突き動かされたかのように感情に満ちており、驚くほど色彩豊かな音色で物語を紡いでいきます。パドモアとの『冬の旅』の名録音もありますが、ここではより一歩踏み込んだダイレクトで雄弁な表現が光っています。闇と光、様々なコントラストも強烈な演奏です。(輸入元情報)【収録情報】● シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』 D.795 ユリアン・プレガルディエン(テノール) クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ/クリストフ・ケルン2019年製、1825年製コンラート・グラーフ(ウィーン)モデル) 録音時期:2023年11月 録音場所:シュトゥットガルト、SWR Funkstudio 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV