著名な初期管楽器音楽アンサンブル、カペラ・デ・ラ・トーレが17世紀ドイツ・リューベックの「アーベントムジーク」に光をあてた新作カペラ・デ・ラ・トーレはカタリーナ・ボイムルの指揮のもと、17世紀に確立されたドイツ、リューベックの「アーベントムジーク」の伝統に新たな息吹を吹き込みます。夕ベのコンサートは礼拝以外で開催された最初の定期的な教会音楽イベントであり、地域社会にとって、くつろぎつつも祝祭的な雰囲気の中で聖歌を楽しむ特別な機会を提供していました。 ディートリヒ・ブクステフーデ[1637-1707]はリューベックで活躍したバロック時代の重要な作曲家でありオルガニストで、彼の革新的なカンタータ、魅力的なオルガン作品、そして複雑な室内楽は、北ドイツ音楽に多大な影響を与えただけでなく、ヨハン・セバスティアン・バッハのような音楽家や作曲家にも忘れがたい痕跡を残しました。 今回のアルバムにはブクステフーデの傑作が豊富に収録されており、『ミサ・ブレヴィス』も含まれています。この5声のミサ曲は、緻密な対位法と深い精神性をもってミサの本質を優雅に表現しています。また有名なカンタータ『我らを主のもとへ行かせたまえ』は、賛美歌を8つの詩節で活気に満ちたリトルネッロを交えて見事に織りなすブクステフーデの作曲技術を示しています。さらに深く表現豊かな『主よ、あなたさえこの世にあれば』は、オスティナート技法の達人としての力量を示し、繰り返される低音テーマの上に浮かび上がるソプラノの旋律を際立たせています。『主の僕たちよ、主を賛美せよ』は、輝かしい詩編として喜びに満ちた活気が溢れており、各作品は精神的な内省と芸術的な卓越性の世界へと誘います。 またブクステフーデのほかにも、17世紀リューベックの豊かな音楽的タペストリーにおいて重要な役割を果たした同時代の作曲家であるフランツ・トゥーンダー、ヨハン・グラッベ、そしてヨアヒム・デッカー、ナタナエル・シュニッテルバッハ、ニコラウス・ブレイヤーらの作品も収録しています。 カペラ・デ・ラ・トーレは、世界で最も著名な初期管楽器音楽のアンサンブルのひとつです。2005年にショームの専門家であるカタリーナ・ボイムルによって結成され、それ以来、1000回を超えるコンサート、これまでに20枚のCD、そして数多くのライヴ録音で、常に新たな感動を観客に届けてきました。過去の世紀の音楽を現代の耳に響かせるため、歴史的・音楽学的な最新の研究成果が彼らのプログラムに絶えず反映されています。これには特に、資料や原典との対話が含まれます。 2015年リリースの『Water Music』で、ECHO Klassik賞「アンサンブル・オブ・ザ・イヤー」を、2017年には『Da Pacem - Echoes of the Reformation』で再び「ECHO Klassik」賞を受賞しました。2018年には『Una Serata Venexiana』で「OPUS Klassik」賞を受賞。2022年リリースのアルバム『モンテヴェルディ:メモリーズ』でも再受賞しています。(輸入元情報)【収録情報】● ブクステフーデ:汝らが言葉と行いで示すすべてを BuxWV 4● ブクステフーデ:前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調 BuxWV 137〜III. シャコンヌ(ボイムル編)● ブクステフーデ:主よ、あなたさえこの世にあれば BuxWV 38● ブレイヤー:タッフェル・コンソート(マスカラーダ)● ブクステフーデ:ミサ・ブレヴィス イ短調 BuxWV 114● ブクステフーデ:谷川慕いて鹿のあえぐごとく BuxWV 92● ブクステフーデ:カンツォネッタ ト長調 BuxWV 171● グラッベ:クラッベ・ショー(イントラーダ)● ブクステフーデ:我らを主のもとへ行かせたまえ BuxWV 81● ブクステフーデ:見よ、何という幸せ、何という喜び(カノン)● デッカー:バビロン川のほとりに(コラール)● トゥーンダー:バビロン川のほとりに● トゥーンダー:主よ、平和を与えたまえ● ブクステフーデ:主の僕たちよ、主を賛美せよ BuxWV 69● シュニッテルバッハ:組曲ト短調〜プレリュード、アルマンド、クーラント、ジーグ● ブクステフーデ:主は我と共にありせば BuxWV 15 マーガレット・ハンター(ソプラノ) イザベル・シッケタンツ(ソプラノ) フローリアン ジーヴァース(テノール) マルティン・シッケタンツ(バス) カペラ・デ・ラ・トーレ(ルネサンス管楽器アンサンブル) カタリーナ・ボイムル(指揮) 録音時期:2023年5月22-25日 録音場所:ドレスデン、カディッツ、エマウス教会 録音方式:Powered by HMV