すきなものを「すき」と言うのって、むずかしい。ジェンダー絵本? いいえ、これはモリスくんのおはなし。みんなとちがう「すき」もある。不安や孤独を乗り越えて、自分に正直でいることによろこびを見つけたモリスくんのおはなし。〈あらすじ〉モリスくんは、すきなものがたくさんある男の子。ときめく色や音があります。ある日、モリスくんはすばらしいドレスをみつけました。それは、だいすきなものを思い出すとびきりのオレンジいろ。着てみると、なんだかやさしい音も聞こえてきます。あんまり素敵だったので、ドレスを着て外に出てみたら、みんなにひどくからかわれてしまって・・・・・・とじこめたくない。モリスくんの世界が奏でる、鮮やかな色と心地よい音。主人公を「ドレスを着た男の子」だけにとどめず、素晴らしい個性の持ち主として描き出した秀作。●様々な賞にノミネート! 海外で高く評価されている作品「ジェンダーやアイデンティティについて声高に伝えるのではなく、主人公をドレスを着るのが好きなだけにとどまらない豊かな個性の持ち主として描き、文学的にも楽しめる作品となっている。」(児童書センター機関誌書評抜粋)「バルダチーノは、いじめや主人公の孤独を正直に語り、マランファンはモリスの感情の起伏を繊細かつ豊かに描き出している。」(パブリッシャーズ・ウィークリー書評抜粋)●教育現場の出来事から着想した絵本小学校教員をしていた作者のバルダチーノ。学校で実際にあった出来事からこのおはなしができました。「このモリスくんの絵本が、自分のほんとうにすきなものを知る機会になればと願っています。そして抱えている不安すらも、価値のあることだと気づいてほしいと思うのです。(バルダチーノ)」