当代きってのリスト弾きアレンスが紡ぐリスト最晩年の詩的な世界ピアノ曲を中心に膨大な作品を残したリストですが、室内楽曲はわずか残しておらず、しかもそのほとんどが最晩年期に書かれたもの。ヴァイオリンとピアノのための作品も、比較的創作時期の浅く、技巧的で華やかな作品(協奏的大二重奏曲や3人のジプシー第1曲) を除くと、リストとワーグナー共通のパトロン、マリーヤ・ムハーノヴァ伯夫人を追悼して作曲された「エレジー第1番」や、後期の最重要作「悲しみのゴンドラ」などは、どこか夢想するようでもあり、神秘的で、これらは彼岸の音楽といえるのかもしれません。 ピアノ・パートが重要というのも共通する特徴で、こうした世界を描くのに美音が持ち味のアレンスはまさにうってつけ。1945年生まれのベテランは、ワイマールのリスト音楽祭の芸術監督やフランツ・リスト国際ピアノ・コンクールの審査員を務めるかたわら、1999年以来ワイマール・フランツ・リスト協会の代表でもあります。ヴァイオリンはピアソラのタンゴ・アルバム(93205、98508)でも注目される1971年生まれのアイヒホルン。(キングインターナショナル)【収録情報】リスト:ヴァイオリンとピアノのための作品集・エレジー第1番S130ter (1874)・エレジー第2番S131bis (1877)・3人のジプシーーパラフレーズS383 (1864)・忘れられたロマンスS132ter (1880)・悲しみのゴンドラS134bis (c1883)・協奏的大二重奏曲S128 (1835/1849改訂)・E.レメーニの結婚式への祝婚歌S129 (1872)・ベネディクトゥスS381/1 (1869)・オッフェルトリウムS381/2 (1869) フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン) ロルフ=ディーター・アレンス(ピアノ) 録音時期:2007年9月3-6日 録音場所:ライプツィヒ、アウグストゥスプラッツ、MDRスタジオ 録音方式:デジタル(セッション)Powered by HMV