バレンボイム&シカゴ響/サン=サーンス:『オルガン付き』 『オルガン付き』は、当時まだ33歳だったバレンボイムの果敢な表現意欲に驚かされる演奏。清浄なアダージョ部分にさえ張り詰めた気迫を感じさせるアプローチは常に緊張感にあふれ、それだけに終楽章で一気に解放される爆発的な高揚が比類がなく、シャルトル大聖堂で別収録されたオルガンの荘厳なサウンドと相まって輝かしい効果を上げています。シカゴ響の強大なパワーには心底驚かされますが、背景にあるのはやはり当時のバレンボイムならではの劇的なものや壮大なものへの希求の強さにあるとみるべきでしょう。そういえばバレンボイムは、同じ頃にパリ管を指揮したベルリオーズのレクイエム(廃盤)でも壮大なフォルムの中に恐るべきエネルギーを感じさせる凄みのある演奏を録音していましたし、幻想交響曲(廃盤)でも、後年の2度の再録音とは別人のようなグロテスクな迫力を秘めた聴きごたえある音楽を聴かせていたものです。 組み合わせは、人気曲『バッカナール』と、『ノアの洪水』の前奏曲、『死の舞踏』というもので、こちらはパリ管の色彩豊かな響きが楽しめる内容となっています。サン=サーンス1交響曲 第3番『オルガン付き』2歌劇『サムソンとデリラ』〜「バッカナール」3オラトリオ『ノアの洪水』 作品45〜前奏曲4交響詩『死の舞踏』 作品40 ガストン・リテーズ(オルガン1) ルーベン・ヨルダノフ(ヴァイオリン4) シカゴ交響楽団(1) パリ管弦楽団(234) 指揮:ダニエル・バレンボイム 録音:1975年5月 シカゴ、6月 シャルトル、1978年7月、1981年10月 パリDisc11 : Litaize, Gaston - Sinfonie Nr. 3 C-moll Op. 78 Or2 : 1. Adagio. Allegro Moderato. Poco Adagio3 : 2. Allegro Moderato. Presto4 : 3. Maestoso. Allegro5 : Barenboim, Daniel - Samson Et Dalila Op. 476 : Bacchanale7 : Moglia, Alain - Le Deluge Op. 458 : Prelude. Adagio - Andante Sostnuto - Andantino9 : Yordanoff, Luben - Danse Macabre Op. 40Powered by HMV