マーラー交響曲第6番『悲劇的』ノット&バンベルク響ハイブリッドSACD2003年録音の第5番に始まったジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団によるマーラー・シリーズに、交響曲第6番『悲劇的』が登場。同時発売となる交響曲第8番『千人の交響曲』とともに、約8年をかけての通常の9曲から成る交響曲全曲シリーズ完結編となるものですが、2012年には、交響曲第10番アダージョと、ゾッフェルとフォークトの歌唱で『大地の歌』をとりあげていたので、もしかすると全集完成はその2曲のリリースを待ってからのことになるのかもしれません。 今回登場する交響曲第6番は、先にリリース済みできわめて評価の高い「交響曲第9番」の翌月である2008年10月に収録されているため、内容には期待ができそうです。 近現代音楽を得意とするジョナサン・ノットは、楽譜の情報を最大限に表出する術に長けているので、情報てんこ盛りで表情の起伏の激しいこの第6番をどのように聴かせてくれるか非常に楽しみなところです。 今回もオリジナルのマルチ・チャンネル方式でレコーディングされており、SACD層には2チャンネル音声と5.1チャンネル音声の2種類の音声が収録され、通常のCDプレイヤーでも再生可能なCD層には、2チャンネルのステレオ音声が収録されるという手間ひまかかった丁寧な仕様となっています。【各曲の収録時期】交響曲第1番:2005年12月19-21日、2006年1月2日交響曲第2番:2008年3月14-15日交響曲第3番:2010年5月25-30日交響曲第4番:2006年12月18-22日交響曲第5番:2003年9月15-19日交響曲第6番:2008年10月27-31日交響曲第7番:2011年7月11-15日交響曲第8番:2010年7月21-26日交響曲第9番:2008年9月15-19日【指揮者プロフィール】ジョナサン・ノットは1962年生まれのイギリスの指揮者。2000年1月にバンベルク交響楽団の音楽監督に就任するまでは、ヴィースバーデンの州立歌劇場、そして市の音楽監督を務めるなど、ドイツの伝統的な指揮者の典型ともいえる“カペルマイスター”的なキャリアを積んできました。一方で彼は、現代音楽も得意としており、アンサンブル・アンテルコンタンポランの首席客演指揮者として、多くの新作初演を手がけてきたほか、あるテーマのもと、クラシックと現代音楽をカップリングしたコンサートを制作するなど、そのユニークな姿勢は幅広い聴衆から支持されています。 レコーディングにもノットの多彩な才能は反映されており、これまでにベルリン・フィルを指揮したリゲティの2枚の作品集(Teldec)や、アンサンブル・アンテルコンタンポランとのエマヌエル・ヌネス作品集(Accord)、ヘルムート・ラッヘンマン作品集(Kairos)、ジョン・アダムズのDVD(ARTHAUS)、クセナキス、ベリオほかの作品集(BIS)、ワイル、ヴェレス、シュテファン作品集(PAN)といった現代作品や、バンベルク交響楽団とのブルックナーの交響曲第3番、シューベルト交響曲集、シューベルト・エピローグ(現代作曲家がシューベルトを題材に編曲・作曲したもの)、ヤナーチェク、ストラヴィンスキーなどがリリースされています。(HMV)【収録情報】・マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』 [80:21] 第1楽章:アレグロ・エネルジコ・マ・ノン・トロッポ [22:56] 第2楽章:スケルツォ重々しく [13:04] 第3楽章:アンダンテ・モデラート [14:52] 第4楽章:フィナーレ、アレグロ・モデラート [29:29] バンベルク交響楽団 ジョサナン・ノット(指揮) 録音時期:2008年10月27-31日 録音場所:バンベルク、ヨゼフ・カイルベルト・ザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUNDDisc11 : Mahler: Symphony No. 6: I. Allegro energico, ma non troppo. Heftig, aber markig [22:56]2 : II. Scherzo: Wuchtig [13:04]3 : III. Andante moderato [14:52]4 : IV. Finale: Allegro moderato - Allegro energico [29:29]Powered by HMV