初登場! クレメンス・クラウスの『アイーダ』全曲1953年といえばクラウスは、バイロイトにザルツブルクにウィーンに大活躍の年でしたが、ミュンヘンではなんとヴェルディの『アイーダ』と、R.シュトラウスの『カプリッチョ』の放送用全曲スタジオ録音をおこなっています。 ドイツの放送局にとって重要なプログラムであったオペラ番組にクラウスが起用されたのは、当時の勢いを考えてみれば当然のことともいえますが、それにしても『アイーダ』がモノラルとはいえ、良好な音質で聴けるとはファンには嬉しい限りです。 配役もなかなかのもので、アイーダ役にはジュネーヴ国際コンクールで話題になったラファイエット、アムネリスにクラウスのお気に入りであるミリンコヴィチ、ランフィスにおなじみの性格バリトン、フリック、アモナスロにはフランツ、国王に若き日のベリー、巫女にケンペ夫人でもあるリンダーマイアーといった具合で、ドイツ語版ながらオペラ・ファンには興味津々のキャスティングとなっています。■ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲(ドイツ語)アイーダ:レノーラ・ラファイエットアムネリス:ゲオルギネ・フォン・ミリンコヴィチラダメス:ヨーゼフ・ゴスティッチアモナスロ:フェルディナント・フランツランフィス:ゴットロープ・フリックエジプト王:ワルター・ベリー使者:カール・オステルターク巫女:エリーザベト・リンダーマイアークレメンス・クラウス 指揮 バイエルン放送交響楽団&合唱団1953年9月、ミュンヘン、レジデンツにおけるモノラル録音(スタジオ)Powered by HMV