Disc11 : マーラー交響曲第1番 ニ長調 [56:35] 第1楽章 [16:31]2 : 第2楽章 [07:59]3 : 第3楽章 [11:07]4 : 第4楽章 [20:58]5 : 『フリードリヒ・リュッケルトによる5つの歌曲』[22:10] 「私の歌をのぞき見しないで」[01:31]6 : 「美しさをあなたが愛するならば」[03:21]7 : 「真夜中に」[06:42]8 : 「私は快い香りを吸い込んだ」[02:43]9 : 「私はこの世に見捨てられ」[07:53]マーラー:交響曲第1番、リュッケルト歌曲集エッシェンバッハ&ベルリン・ドイツ交響楽団フィラデルフィア管音楽監督を退任し、ワシントンのナショナル交響楽団の音楽監督就任が決定したエッシェンバッハが、ドイツのカプリッチョ・レーベルからベルリン・ドイツ響を指揮した注目の新譜をリリースします。【エッシェンバッハの『巨人』】かつてコンサート好きの間では、「エッシェンバッハの『巨人』は凄い」とよく語られており、来日公演での、聴衆を大興奮させた情熱的な演奏を、盛大なベルアップ場面と共に記憶されている方も多いことと思います。 CDでも手兵のヒューストン交響楽団との1997年ムジークフェライン・ライヴが演奏・録音共に素晴らしいものでしたが、残念ながら早い段階で入手できなくなっていたので、今回のベルリン・ドイツ響との再録音はファンには大いに歓迎されるところです。【ベルリン・ドイツ響との快演】今回の演奏は、エッシェンバッハの快調ぶりを伝える実に見事なもので、ヒューストン盤に較べてスケール感はさらにアップし、抒情的な部分での陰影の濃さやシニカルな部分での表情の面白さなども申し分ありません。音が良く、演奏のメリハリとうねりの使い分けが素晴らしいため、第2楽章スケルツォも無類に面白い聴きものとなっており、さらにトリオでの立体的な美しさも感嘆するほかない仕上がりです。第3楽章中央のエピソード・ブロックがこれほど美しい演奏というのも稀で、絶妙な揺らしと細部の強調で深々としたパロディ精神を滲ませる主部とのコントラストも効果的です。 エッシェンバッハの『巨人』の持ち味である強烈なパワーの爆発ぶりも相変わらず凄いもので、終楽章では嵐のような迫力と濃厚な情念描写によってとてつもないヒロイズムをぶちあげるかのようです。コーダのドラマティックな高揚も真に圧倒的。全編、雄弁術の極致ともいうべき凄腕の統率が細部にいたるまで徹底した見事な演奏です。【Capriccioの先鋭な録音】Capriccioレーベルのセッションでのオーケストラ・サウンドの特徴は、いかにもドイツ的な固めのシャープなものですが、今回のオーケストラ録音でも高解像で情報量の多いサウンドを聴かせてくれます。第2ヴァイオリン右側&コントラバス左側という正統的な楽器配置を立体的に精緻に再現する一方、バスドラムなどの低音はドスの効いた音で再現、エッシェンバッハならではの濃厚かつ繊細な表情と劇的な迫力を十分に伝え、大音量で聴くマーラーの喜びを満喫させてくれます。【『リュッケルト歌曲集』とのカップリング】組み合わせはクリスティーネ・シェーファーを起用した『リュッケルト歌曲集』。通常、交響曲第1番と組み合わされる歌曲集は、素材が共通する『さすらう若者の歌』の場合が多いのですが、ここではマーラー歌曲の中で最も濃密な味わいを持ち、オーケストレーションが濃いことでも知られる『リュッケルト歌曲集』が選ばれています。エッシェンバッハならではのチョイスといったところでしょうか。【クリスティーネ・シェーファーの名唱】シェーファーとエッシェンバッハといえば、パリ管を指揮したツェムリンスキーの『抒情交響曲』での共演が思い起こされます。そこでのエッシェンバッハのアプローチは、多分にマーラー的な要素を感じさせるもので、明晰なサウンドによってツェムリンスキーのテクスチュアを克明に示しており、シェーファーの歌唱も同じくシェイプされたものだったのが印象的。 今回の『リュッケルト歌曲集』でも、オペラティックな誇張や自身の声に陶酔するような崩しはまったくおこなわず、淡々と真摯に詩の意味を音化したかのような雰囲気が作品本来の魅力を十分に引き出しています。【収録情報】グスタフ・マーラー [1860-1911]・交響曲第1番 ニ長調 [56:35] 第1楽章 Langsam, Schleppend, wie ein Naturlaut [16:31] 第2楽章 Kräftig bewegt, doch nicht zu schnell [07:59] 第3楽章 Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen [11:07] 第4楽章 Stürmisch bewegt [20:58]・『フリードリヒ・リュッケルトによる5つの歌曲』[22:10] 「私の歌をのぞき見しないで」[01:31] 「美しさをあなたが愛するならば」[03:21] 「真夜中に」[06:42] 「私は快い香りを吸い込んだ」[02:43] 「私はこの世に見捨てられ」[07:53] クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)Powered by HMV