高密度で迫力系の優秀録音で聴く近代ヴァイオリン・ソナタ集ドビュッシー、ヤナーチェク、パデレフスキフラナ(ヴァイオリン)、キルシュネライト(ピアノ)ドイツ出身で少年時代をナミビアで過ごしたピアニストのマティアス・キルシュネライトはマヨルカ島を第二の故郷と呼び、ヴァイオリニストのランシスコ・フラナはマヨルカ島の出身で現在はニューヨーク在住。両者は音楽家として世界中を旅し、2018年にポーランドで出会っています。そしてこのアルバムで取り上げた作曲家は、フランス、チェコ、ポーランドで、その意味でアルバム・タイトルが「コスモポリタン」となったことにも納得です。 アルバム制作のきっかけとなったのは、2人がポーランド東部のクジジョヴァで開催される音楽祭に参加した際に、パデレフスキ若き日のヴァイオリン・ソナタに魅了されたことでした。同作品はピアノも大活躍する力強く陰影豊かな旋律美に彩られており、あまり知られていないのが不思議な傑作です。 アルバムはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタで始まり、フヤナが「別の惑星からの音楽」と表現するヤナーチェクのヴァイオリン・ソナタが続き、最後のパデレフスキで英雄的なカタルシス効果を伴う激しいクライマックスをつくりあげています。 また、レコーディング・エンジニアは、国際的に活躍するスペイン人、イケル・オラベに任されており、小ホールでかぶりつきで聴くような生々しさがたまりません。 装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語&ドイツ語・16ページ)には、音楽ジャーナリストのシュテファン・シュヴァルツ=ペータースによる解説が掲載。Berlin Classics ・ Neue Meister ・ Piano Classics ・ Brilliant Classics 演奏者情報フランシスコ・フラナ (ヴァイオリン)1990年、マヨルカ島に誕生。マドリード王立音楽院を卒業後、ジュリアード音楽院で、ドナルド・ワイラースタインと川崎雅夫に師事して学士号と修士号を取得。2015年、日本の第5回宗次エンジェル・ヴァイオリン・コンクールで優勝し、聴衆賞とオーケストラ賞など4つの特別賞すべてを受賞。ヨハネス・ブラームス国際ヴァイオリンコンクール、フリオ・カルドナ国際ヴァイオリンコンクール、パブロ・サラサーテ国内コンクールでも第1位を獲得。 以後、ソロと室内楽の両方で国際的に活動。なお、スペイン語とカタルーニャ語ではフヤナで、英語でもフヤナと呼ばれていますが、日本ではドイツ語読みを採用したのかフラナとして紹介されてきたので、そちらに合わせておきます。 CDは、Berlin Classics、Orchid Classicsなどから発売。マティアス・キルシュネライト (ピアノ)1962年、西ドイツ西部、ノルトライン=ヴェストファーレン州のドルステンに、牧師クルト・キルシュネライトの子として誕生。両親は音楽好きで、4人の子供たち全員に楽器を習わせていましたが、子供の進路は様々で、長女は日本文学研究者となり、長男は教会音楽の道に進んでいます。詳しくはページ下部をご覧ください。Powered by HMV