亡命直前の鬼気迫るライヴ!まもなく26歳を迎える頃のアシュケナージによる、ソヴィエト国内での貴重なライヴ。1955年のショパン・コンクールで2位、1962年のチャイコフスキー・コンクールでオグドンと1位を分かち合うという成績をあげ、ピアニストとしてソヴィエト国内で大きな成功を収めていると思われていたアシュケナージですが、1963年にイギリスへ突然の亡命を果たし、世界中を驚かせました。 このアルバムには、その前にソヴィエト国内で行われた最後のリサイタルを収録しています。祖国ソヴィエトからの離脱は当時大きな危険と背中合わせでしたが、既にそれを心に決めて臨んだ公演全体に漲る緊張感と、圧倒的なパフォーマンスが大きな魅力といえます。特に、後年西側でそのエキスパートとされるショパンでは鬼気迫る表現を聴かせ、それはよく聴き親しんだ美しい語り口の「アシュケナージのショパン」とは一線を画す凄まじさとなっています。既に一部では評判となっていた演奏ですが、今回本家「MELODIYA」から初めてのリリースにあたり丁寧なリマスターが施され、ピアノの音も低音から高音までムラなく響き、細やかなタッチも拾った音となっています。拍手入り。 なお、この公演ではほかに、ショパン:バラード第4番、ドビュッシー:『喜びの島』『月の光』の演奏が過去に他のレーベルから商品化されていましたが、残念ながら「MELODIYA」のアーカイヴには残されていませんでした。また『テンペスト』は先の盤に収録されておらず、今回が初リリースになると思われます。(輸入元情報)【収録情報】『ヴラディーミル・アシュケナージ、亡命直前のリサイタル 1963年6月9日、モスクワ』● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2『テンペスト』● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3● ショパン:バラード第1番ト短調 Op.23● ショパン:バラード第2番ヘ長調 Op.38● ショパン:バラード第3番変イ長調 Op.47● ドビュッシー:前奏曲集 第1巻〜第9曲『とだえたセレナード』 ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ) 録音時期:1963年6月9日 録音場所:モスクワ音楽院大ホール 録音方式:ステレオ(ライヴ)Powered by HMV