バッハ演奏最前線。ラーデマンの「VISION. BACH」第5弾!バッハのライプツィヒ時代(1723〜1724年)のカンタータ演奏から300年後にあたる2023年より年代順に演奏する、シュトゥットガルト国際バッハアカデミー主催の大企画。全23回のコンサート・シリーズはシュトゥットガルトとその近郊で演奏会を開催し、そのコンサートに連動して録音していくのが当シリーズです。 シリーズはすべて2枚組で、全10巻が予定されています。当シリーズは、クリスティーネ・ブランケン、クリストフ・ヴォルフ、ペーター・ヴォルニーというバッハ研究の泰斗たちによって改訂・編集され2022年に出版された『Bach-Werke-Verzeichnis BWV3(バッハ作品目録 第3版)』 に基づく最新研究が活用されている点でも注目を集めています。 第5弾となる今作は、1723年11月2日(BWV.194.2)から1723年12月25日の降誕節第1日(BWV.63)にライプツィヒで演奏された作品を収録しています。 BWV.194.2はケーテン時代の失われた世俗カンタータ(BWV.194.1)を基とするカンタータで、1724年11月2日に行われた、ライプツィヒ近郊のシュテルムタールの教会のオルガン献納式のための作品です。高名なジルバーマンの弟子ヒルデブラントが製作したこの新しいオルガンの鑑定と献納はバッハ自身が行い、その献納式の音楽まで作曲しました。自身の旧作の世俗音楽のパロディと言える祝賀音楽ながら、その後、少なくとも1724年と1731年の聖三位一体の祝日に再演されたことが分かっています。 BWV.60は、三位一体節後第24日曜日のためのカンタータで、冒頭と終結部には当時の有名な2つのコラールが使用されています。特に半音階書法による独創的な終結のコラール「もはや満ち足れり」はアルバン・ベルクがヴァイオリン協奏曲の終楽章の使用したことでも知られています。 BWV.90は、三位一体節後第25日曜日のためのカンタータで、短い作品ながら高度な技巧を要する2つのアリアが聴きものです。 BWV.70.2は、三位一体節後第26日曜日のためのカンタータで、ヴァイマール時代の待降節第2日曜日のためのカンタータ(弦楽パート譜以外散逸)を基としています。駆り立てるようなトランペットが印象的な冒頭合唱と多様なアリアで構成されています。バッハの鋭い和声感覚が現れた作品です。 BWV.61は、ヴァイマール時代の1714年に初演されたカンタータで、ライプツィヒでは1723年11月28日の待降節の日曜日に再演されました。ルターによる有名なコラール「いざ来ませ、異邦人の救い主」をフランス風序曲と組み合わせるという独創性の高い冒頭の合唱が聴きものです。 BWV.63は、1714年12月25日に初演された待降節第1日のためのカンタータで、ライプツィヒでは1723年12月25日に再演されました。4本のトランペットにティンパニ、3本のオーボエ、バスーンまでを要する大規模な器楽を伴うカンタータで、クリスマスの祝祭的雰囲気にぴったりな作品です。バッハはこの曲を好んだようで、1729年のクリスマスにも再演していることが知られています。 毎回驚かされるのはその演奏の質の高さ。ラーデマン率いるゲヒンガー・カントライは独唱も合唱もオーケストラも一体となって音楽を作り上げ、ライプツィヒ時代に演奏されたバッハのカンタータのすばらしさを現代に伝えてくれています。またコンサートマスターは、BWV.194.2を除いて平崎真弓が務め、合唱とともに「歌詞を奏でる」オーケストラを見事に牽引しています。 最新研究が反映された超高水準の演奏で世界が注目するラーデマン「VISION. BACH」。まさにバッハ演奏の最前線です!(輸入元情報)【収録情報】Disc1J.S.バッハ:1. カンタータ第194番(第2稿)『こよなく待ち焦がれた喜びの祝いよ』 BWV.194.22. カンタータ第60番『おお、永遠、汝、雷の言葉よ』 BWV.603. カンタータ第90番『おぞましい最期がおまえたちをひきさらう』 BWV.90Disc24. カンタータ第70番(第2稿)『目覚めよ、祈れ、祈れ、目覚めよ』 BWV.70.25. カンタータ第61番『いざ来ませ、異邦人の救い主』 BWV.616. カンタータ第63番『キリスト者よ、この日を刻み込め』 BWV.63 ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ:1) カタリナ・ベルトゥッチ(ソプラノ:4,5,6) マリエ・ヘンリエッテ・ラインホルト(アルト:2,3,4,6) ベネディクト・クリスティアンソン(テノール:1) パトリック・グラール(テノール:2,3,4) ユリアン・ハバーマン(テノール:5,6) トビアス・ベルント(バス) ゲヒンガー・Powered by HMV